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2008-06-05 Thu 00:56
この本は、イギリスの外交官、Sir. Ernest Mason Satowが書き残した、明治維新の大変貴重な記録だ。彼の詳細な日記をもとに、彼自身が書き上げている。 アーネスト・サトウ(英語名の Satow、彼の父は元スウェーデン人、母は英国人)は、幕末の1862年(文久2年)から明治維新にかけての6年半、また生涯では25年間に渡って日本に外交官として滞在している。この本には、この時代のまさに幕末から維新にかけて、その渦中で中心的な役割を担った、イギリス人外交官が見た、当時のリアルな日本が描かれている。 この時代はドラマや映画、小説でも良く取り上げられるが、そういった場合、登場人物は殆ど日本人しかいないのが普通だ。外国人といえばペリーで、普段は黒船の中に留まって、ごくたまに謁見のため上陸してくるように描かれている場合が多い。 しかし実際には違うのだ。この時代には、アメリカ、イギリス、フランスなどの多くの外交官や商人が日本に移り住み、彼らの社会を作り、英字新聞を発行し、日本人とともに生活していた。そして、それぞれが活発に日本人と交流して、日常的に幕府や諸大名と外交交渉を続けていたのだ。 この本を読むと、そういった彼らの生活とともに、彼ら外国人の視点から見た、当時のリアルな日本が見えてくる。 これまで歴史として知っていた事柄が、まったく反対側の外国からの視点で捉えられ、語られる。これは非常に面白い。 当然のことながら、この本に登場する日本人の方は、維新では重要な役を担う、歴史で馴染みのある人ばかりだ。そういった人たちの描写も、日本側の視点のものとは違って新鮮である。サトウの観察眼は鋭く、描写は的確で詳細に及ぶ。彼が大変優秀な外交官であり、当時、第一級の人物であった事が偲ばれる。 下の巻末のアーネスト・サトウ略伝にはこう記されている。
この本は、幕末から明治維新に少しでも興味のある人には強くお勧めする。 これは絶対に面白い。 |
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2008-05-04 Sun 10:13
有楽町・更級四代目だった旦那の書いた本。 暖簾の向こう側から、旦那が蕎麦と蕎麦屋について語っている本だ。 蕎麦屋という商い、旦那の一日、暖簾会を初めとして、蕎麦屋の伝統や歴史、調理場の配置、かえしの作り方、注文の通し言葉、隠語、口伝など、興味が尽きない話が盛りだくさんだ。 しかし、蕎麦マニアが取材で書いたような、上っ面らだけの薀蓄本の類とは根本的に異なっている。 こちらは本物だ。 気負ったところなど、全くない。 そして、語り口には「メシャガる」とか、「コンクライ」なんていう言葉も出てくる。蕎麦屋の旦那衆は、落語家が「うちの若い衆に旦那衆の喋りっぷりを聞かせてやりたい」って言うほどに、江戸っ子なのだ。 本の中には、こんな一文があったりする。
トイチ(「上」という字を分解した隠語、いわゆる「上客」)として、蕎麦屋に出入りするようになれれば、粋な大人というものだ。 読み物としても面白い。 蕎麦はもとより、蕎麦屋が好きになる一冊だ。 |
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2008-04-29 Tue 18:47
ヒューレット・パッカードの、逆ポーランド式電卓。 1972年の世界最初のハンドヘルド関数電卓、HP35の発売から35周年を記念した2007年発売の新モデルだ。 復刻版ではないがHP35sの名前が示すとおり、復古的なモデルの位置づけでもある。もちろん中身はすべて新設計で、表示もHP35のような赤色LEDではなく、2行表示の液晶になっている。2台を並べて比べるとかなり違ってはいる。 でも、往年のHP電卓の雰囲気は良く出ている。Made in Chinaではあるけれども、かつてのアメリカンメイドのHPの品質はかろうじて保っていると思う。少なくとも国産の電卓とは根本的に作りが違う。(かつてのHPはname of qualityであった) 言うまでもないが、“HP35”、“RPN電卓”の言葉だけで、または、この雄姿だけで魅せられてしまう以外の人には、まったくの無用の長物だ。絶対におすすめしない。 そうでない人は、止めても買うだろう。 私は発売直後の、売り切れ品不足の中、直輸入で入手した。 |
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2008-04-27 Sun 14:46
本物のフランスパンを焼きたいなら、一度は見るべき本。 あの、“パンテコ”の松岡 徹氏が、共著で指導している。 自分でバケットを焼きたくなって、図書館で10冊以上のパン焼きの本を借り出したが、これが一番良かった。 (結局、後でAmazonで買った) |
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2007-11-26 Mon 21:15
シリーズの、“水彩画プロの裏ワザ”、“水彩画プロの裏ワザpart2”も合わせての評として書く。 自分は、“絵”というものと無縁と思っている人に読んで欲しい。描く気が無くとも手にとって見て欲しい。 この人は、宮永岳彦に師事した正統な画家であるけれど、長年マガジンハウスで平凡パンチなどの、アートディレクターもしていた人だ。なので、普通の“水彩画”についての本とは趣が違う。文体も軽やかだし、本の作りや装丁、見せ方も現代的だ。マガジン的なのだ。とくに水彩画プロの裏ワザシリーズの2冊では、たくさんの絵が使われていて、描く手順が一つ一つ解説されてゆく。 道具にもこだわりがある。英国デーラー&ラウニー社の透明水彩49色カスタムセット、パレットはドイツのシュミンケ社製を使っている。最近見つけた“すぐれものの携帯用イス”は、「グリベル・モンブラン」(畳むと50mmX300m)だそうだ。筆は東京・神田、「得応軒」の隈取筆を使っている。また、ここの「いたちの面相筆」は絶品だとのことだ。 私に、往年のマガジンハウスの雑誌、“POPEYE”を思い出させる、この著者は1932年生まれ、この本を書いたときには68才だ。すぐれものの道具を抱えて、フランスを旅して描いている。旅にも出たくなる一冊だ。 |
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2007-11-26 Mon 21:04
“スケッチブックをもって、旅に出よう”の続編だ。25万部以上売れた、この種の本では脅威のロングセラー。PART2も同時に発売されているので、両方とも見て欲しい。2冊でワンセットと考えたほうが良い。 著者や内容については、“スケッチブックをもって、旅に出よう”も書いているが、著者自身が編み出したものも含めて、すべて“出し惜しみせず公開”している。“料理の入門書のように懇切丁寧につくったつもり”とまえがきにあるが、まさしくそのとおり。 技法の解説に出てくる絵の、空の青、水の青が美しい。この青の発色が良いから、著者はラウニーの透明水彩を使っている。 一度見て欲しい。水彩絵の具のイメージが変わると思う。もちろん、美しい空、水面の描き方も丁寧に説明されている。 |
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2007-11-26 Mon 21:02
これは、PART1と同時発売のPART2だ。この本に“奥津スペシャル”49色のパレット色マップが公開されている。また、ダークグリーン系、グリーン系、ベージュ系、パステル系、グレー系の混色、使い方もある。PART1と2冊でワンセットと考えたほうが良い。表紙のボートが美しい。 |
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| ここがロードス島だ! |
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